このところの日経平均とNYダウは,不自然な動きが多い. 引け際の薄商いを狙ったような 「大人の買い」が入り,スルスルと上げるのだ. 右図は21日のNYダウの “分きざみ足” だ. チャートを深く読む人なら, 「うん! 不自然だ」 …と言うだろう. 21日のNYダウ急反発の材料は, 「“ガイトナー財務長官”報道を好感」 となっているが,500ドル近い暴騰の原因としては力不足だ. さらに,最悪! の材料も出ていた. シティの株価が,21日も暴落し,一時は,35%安の3ドル5セント. 終値でも 20%安の3.77ドルと4ドル以下の 「破綻価格」 になってしまったのだ. シティの破綻懸念! …これだけでも500ドルは下がる材料である. それなのに,21日のNYダウは 500ドル! も上がってしまった. この不自然さは…,「巷の噂(ちまたのうわさ)」 が本当だった! ということだ. 「巷の噂」とは,読者諸兄ご存知の 「日本の年金資金の強引なPKO作戦」 である. . アメリカは,GMの資金ショート問題に加えて,世界最大の銀行・シティが破綻寸前! という最悪の材料を抱えこんでしまった. いったいアメリカは,この二つの最悪問題を解決できるのか? おそらく,いや,間違いなく,無理だろう. . それは,下のチャート(と解説)を熟視すれば,おのずと見えてくる. 「チャートは,すべての材料を織り込み,経済界の近未来を明快に描きだす!」 …どうか,じっくりと御覧いただきたい. . 2008/11/22 飯山一郎 |
いかに永く生きたかではなく いかに良く生きたかが問題だ.(セネカ)
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