先週，ついに「大凶型の三角形」が下に抜けた．
　今週以降，下落トレンドの「第二段下げ」が開始される．
　今後，高値で買いついた「高値シコリ玉」が大量に投げ売られる．
　ヘッジファンドや生保など機関投資家も，換金目的で膨大な売りを出してくる．
　プロの売り屋もシャカリキになってオプションや先物を売ってくる．
　こうして，下落相場の二段目の下げは，一段目の下げより数倍以上も激烈な下げになるだろう．この流れは，誰にも止められない．
　止めようにも，日米を筆頭に，世界中の政府の金庫は，すでにカラッポだ．
　アッと驚くサプライズな対応策を，世界中の政府がタバになって出しても無理だ．
　対応策があるとすれば，それはただひとつ，株式市場の閉鎖しかない．
　しかし，これも急には実行できない．実行のタイミングがあるからだ．
　そのタイミングは，ＮＹダウが１０００ドル以上も急落したとき．
　日経平均が激落し，５０００円を軽く割っていくとき．
　ＧＭかスイス銀行（ＵＢＳ）が破綻を宣言する日．
　アメリカ政財界の要人が暗殺された日．
　いろいろあるが，なくても，市場閉鎖は避けられないだろう．
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2008/10/26　　　　飯山一郎