FRBのバーナンキ議長は,ベア・スターンズ証券の救済に全力を あげた.FRBの意向を受けて,FRB系の住宅金融機関もRMBS (住宅担保証券)の買い取りをすすめている. この動きに敬意を表して,NYダウも一時は12,622ドルまで上げた. しかし,この上げは1日だけ.チャートには『三羽烏』という不吉な 陰線が並び,以前より悪形になってしまった. おもえば…, NYの昨年10月から(日本は7月から)の強烈な株価下落を予想 した人間は皆無に近かった. アナリスト・学者・株式評論家….ほとんどの専門家が楽観的だった. いま,彼らの分析や論文を読みなおすと,ハズレもハズレ,出鱈目と いったほうが早い.読んでるほうが恥ずかしくなってしまうほどだ. しかし,例外というか,非常な危機感を表明していた識者もいた. その一人は,「ぐっちーさん」という金融業界のプロ. 素人筋では,私のHPの『雑談室』という掲示板に「酒田宗休」と いうペンネームで出ている青年が,昨年の9月には, 「世界は大変なことになる」と予言していた. しかし,酒田宗休氏も,売買技術と売買タイミングとツナギ売りが 未熟だったため,この下落相場では損をしたと思う. ま,シティバンクやメリル・リンチなどの世界一クラスの金融専門 会社が倒産の噂がでるほどの大損をしたのだから,仕方ないだろう. さて世界経済は,あいかわらず危機の真っ只中にある.信用破綻 (クレジット・クランチ)が資本破綻(キャピタル・クランチ)を呼び,巨大 な金融会社が倒産する可能性もある. 逆に,莫大な公的資金投入と低金利政策の相乗作用で,ある時期 から,株価が大暴騰する可能性もある. 実際に,金融不安に関係のないIT関係の銘柄には,買い安心感が ひろがり,チャート的にも買い!という銘柄も多い. 酒田宗休氏推薦の[9697]カプコンや,[4555]沢井製薬がそうだ. また,[4689]ヤフーや,[3715]ドワンゴも買いから入りたい. しかし,全般的には,株は戻り売り! である. 2008/03/29 飯山一郎 |
いかに永く生きたかではなく いかに良く生きたかが問題だ.(セネカ)
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