米国の金融危機懸念が後退している. その理由は,FRBや政府機関が以下のような金融安定化策 を出したからだ. 1.FRBがベア・スターンズの抱えるRMBS(住宅担保証券)を 3兆円分買い取る. 2.JPモルガン・チェースは,ベアー・スターンズ株の買収価格を 2ドルから10ドルに引き上げる. 3.連邦住宅抵当公社(ファニーメイ),連邦住宅貸付抵当公社(フレ ディマック),FHFB(連邦住宅金融委員会)などの政府系 金融機関がRMBS(住宅担保証券)を買い取る. その総額,30兆円! 4.以上,政府機関の金融下支え効果で24日のNYダウは, 187ドル高となった. 5.しかし,邦貨換算4500兆円以上というCDS(クレジット・ デフォルト・スワップ)の危機は去っていない. 今後も折にふれ信用不安が惹起されるだろう. 6.飯山一郎の方針:基本的には『戻り売り』. だが,売りは大きく戻してから売る. アメリカも必死である.日本には真似の出来ない素早い対応である. 市場心理を熟知した政策の出し方である. しかし,いったん弾けた住宅バブル.そう簡単には収束しない. 戻り売りである. 2008/03/26 飯山一郎 |
いかに永く生きたかではなく いかに良く生きたかが問題だ.(セネカ)
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