この半年で世界は大きく変わってしまった. その震源は,アメリカの住宅バブルの破裂だ. そして,サブプライム問題である. このサブプライム問題は,深刻な負の連鎖(カップリング)を引き起した. 株価暴落とクレジット・クランチ(信用収縮)である.これはもう金融危機 と言ってもいい. この危機状況に日本の株式市場は激烈に反応し,大暴落した. これでアメリカも日本も世界経済をリードする力を完全に失った. これから世界経済をリードするのは,中国,インド,ロシア,ブラジル等の 新興国だ. この新興国の経済に,アメリカ経済の減速は,どう影響するのだろう? 多くの経済学者やアナリストは,米国経済の減速は新興国にも深刻な 影響をもたらす,というリカップリング(再連鎖)説を唱えている. しかし,アジアの経営者・実務家は,デカップリング(非連鎖)論を唱え, 積極経営を展開している. その代表格がソフトバンクの孫正義社長で, 「アジアとケータイを制した会社が,世界のインターネットを制する」 と語り,実際に中国最大の電子商店街『アリババ』の筆頭株主になるなど, アジア全体を見据えた積極経営をおこなっている. そのソフトバンクに追い風が吹きはじめた. マイクロソフトによるヤフーの買収提案という「神風」のような追い風だ. 現在,米ヤフーはマイクロソフトの提案を一応は断った. そこでMSは,先ず日本のヤフーと提携してから,米ヤフーの買収に出動 するという話も出てきている. ビル・ゲイツと孫正義の親密な関係もあるので,MSのヤフー買収"騒動" は,アメリカ国内だけの問題ではない. ともかく,ソフトバンクからは目がはなせない. 株価チャートにも,ソフトバンク大化けの兆し(きざし)が,垣間見える. 2008/02/16 飯山一郎 ご意見やご質問は,この掲示板にどうぞ (^_^; |
いかに永く生きたかではなく いかに良く生きたかが問題だ.(セネカ)
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