飯山一郎の『チャートで明日を読む!』



 ☆ 日本の株だけが…

   きょうは,世界の主要株式市場の週足を載せた. 
   
   世界中の株が上がっているのに,日本の株だけ
  が頭が重い.
   これは,ずばり,日本という国が魅力がないと
  いうことだ.
   
   国の巨大な借金,少子高齢化,社会主義国なみ
  の官僚制度,拡大一途の格差,無気力な青壮老年,
  肥大化する暴力組織,対米従属の政府と軍隊….
   あれもこれも,日本企業にとってマイナス要因
  ばかりだ.  
   
   安部首相の『美しい国』なんて麗句は,世界の
  誰も信じていない.集団的自衛権の解釈で米国に
  シッポをふっても,チェイニーでさえ喜ばない.
   逆に,『国際紛争の解決に武力は使わない!』
  という徹底した平和主義の放棄は,日本の魅力を
  半減させてしまっている.
   
   いま,国際紛争の解決に武力を使えば,イラク
  のようになってしまう….
   いま,もし,北朝鮮に武力攻撃したら,つまり
  極東アジアで戦争が勃発したら…,経済と貿易と
  金融のネットワークはズタズタになり,世界恐慌
  は必至だ.
   
   もう,戦争は,できないのだ.…ということは,
  『国際紛争の解決に,武力は使わない!』という
  日本国憲法前文と九条の平和主義の哲学が本当に
  必要な時代になっているのだ.
   
   しかし,日本国では改憲の準備が着々と進んで
  いる….そして,中国や北朝鮮と,軍事面で張り
  あおうとしている.
   「こんな日本には魅力がない!」
   …こういう世界の評価が現実化しているのが,
  東京マーケットなのだ.   
   
   だから,東京市場は,これからも頭が押さえ
  られ,大きくは上昇しないであろう.
   しかし,大きく下がることもない.
   もし,大きく下がっても,我慢すればよい.
   
   株とは,我慢のゲームなのだ.
   買った株の90%は必ず下がる.
   しかし,優良な銘柄は,我慢して保持すれば,
  必ず上がってくる. 
   だから,忍耐づよく我慢できる人だけが勝者に
  なれる.
   ウォーレン・バフェットもジム・ロジャースも
  我慢するとなると,5年どころか,10年も我慢
  できる人なのだ.
   
   ようするに,優良株は,損を確定しないこと,
  つまり,損切りしないで保持すること,…これが
  負けない秘訣! なのである.
      
           (2007/05/20)  飯山一郎 


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