飯山一郎の『チャートで明日を読む!』



  ☆やってはいけないこと.

   初心者が犯す大きな間違いが二つある.
   1.下げ相場での「値頃買い」.  
   2.上げ相場での「カラ売り」.
   
   現在の東京マーケットは,16年近い下げ相場が
  終わり,上げ相場になって2年という踊り場にある.
   過去の下げ相場の印象が強烈で,ついつい売って
  しまう弱気筋.…このプロのカラ売りが今回の上げ
  のコヤシになっている.
   
   初心者は,スッ高値にあるチャートを見て,
  「こんなに高いのだから少しは下げるはずだ」
  と,ついついカラ売りしてしまう.
  
   先週,ある初心者が(5333)ガイシをカラ売りした.
  ガイシのチャートは上昇途上の三角ペナントを形成  
  しており,踏み上げ寸前!という形だ.
   
   この初心者には,最悪のカラ売りをしているという
  自覚がなかった.下げで取りたい!という欲だけ.
   上げ相場でのカラ売りは厳禁!…とは本間宗久も
  言っていることだと教えようとしたら,ウルサイ!と
  怒鳴られてしまった.
   「ああ,この人には相場を張る器量がないな…」
  と,私は別れを告げた.
 
   ところで,上げ相場での「買い」は「売り」とは違う. 
   上げ相場では,少し高いところで買っても,我慢
  していれば,やがて株価は上昇してくる.
   新日鉄やソフトバンクなど深押ししている銘柄も
  上げ相場での調整で,天井を打ったわけではない.
   じっと我慢の子でいいのだ.
   新日鉄やソフトバンクなど,右肩上がりの銘柄を
  「損切り」するようでは永遠に勝てないだろう.
  
   お,時間がない. …これから和歌山に行きます. 
   
       (2007/04/15) 大阪駅にて 飯山一郎 


ガイシ_日足


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